大阪市立大学フランス文学会を下記のとおり開催します。
今回は、ことし3月にご逝去になった本学名誉教授・道宗照夫先生の追悼の会を兼ねております。
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日時:2014年9月14日(日)
14h30- 道宗先生追悼の会
15h00- 研究発表会
於:大阪市立大学1号館126教室
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研究発表要旨

1. 福島祥行
「協働学習における学習者の自律性生成――相互行為分析による理論化のこころみ――」

「教えから学びへ」のトレンドのもと、「学習者中心」は当然のこととなり、協働学習の実践もふえてきている。しかしながら、その実践をささえる理論的基盤は依然としてヴィゴツキーらにとどまり、学習者がいかに学んでいるかについて厳密に考察した研究は数少ない。本研究では、学習者たちの相互行為をマイクロ分析することにより、これまで指摘されてこなかった学習者のふるまいをあきらかにし、あらたな理論の提出をめざす。今回は、とりわけ「文法事項」がいかにして相互行為裡に学ばれているかを詳述する。

2. 津川廣行
「『新しき糧』にみる「進化」の問題――《来るべき神》の思想を中心に――」

 ジイドの『新しき糧』(1935年刊行) は、雑多な要素からなる統一性のない作品とみなされており、その評価は高くない。19年間のうちの様々な時期にかかれた文からなるこの作品は、『地の糧』風の抒情、『汝も亦』風の祈り、と同時にまた神の価値の切り下げ、青年マルクとの生活の喜び、幸福への賛歌、コミュニズムへの共感といった相矛盾するとさえ見えるような多くの様相を呈している。
 ところで、ジイドは、1916年、1921年そして1942年の『日記』で、発表者が《来るべき神》の思想と呼んでいるコスモゴニックな世界観について述べている。すなわち、?神は、人間を創ったとき、世界がどうなっていくのか見通してはいなかった。?中間段階では、人間こそが、神とともに歩むことによって、自らと神と世界を創りだして行く。?人類は、神自身にさえわからない目標を《神》として到着点へと突き進んでいく、とするものである。遅くとも1916年には始まっていたこの世界観は、『新しき糧』の執筆期間全体を覆っており、実際、作品中でも、これについての言及がなされている。
 この点から検討すると、『新しき糧』の根底をなすのは、人類の「進歩」あるいは「進化」である、と結論することができる。彼が「進化」に「進歩」の期待を込めえたのは、「自然」の調和への賛歌によってである。この観点からすれば、『新しき糧』の抒情も、神への祈りも、神の価値の切り下げも、コミュニズムへの共感も同根のものと見ることができる。自然への信頼と一緒になった人類の進化への期待、これが『新しき糧』の情熱をなす。


Cet article a été publié le 木曜日 4 9月 2014 à 10:56 et est classé dans イヴェント, 学会. Vous pouvez suivre les commentaires sur cet article en vous abonnant au flux RSS 2.0 des commentaires. Les commentaires et les pings sont actuellement fermés.

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